自動車のエンジン形式の違い

エンジンといっても皆同じではありません。
自動車によく使われるレシプロエンジンを見ても、直列エンジン、V型エンジン、水平対向エンジンなどいろいろなものがあります。
これらに違いはそれぞれのシリンダーの位置関係によって分けられており、同じ6気筒だとしても一列に並んでいるものが直列エンジン、3気筒ずつに分けて、ある程度の角度をつけてVの字の形で配置しているものがV型エンジン、そしてV型エンジンのシリンダー間の角度(挟み角)を更にもっと広げて平らな状態になっているのが水平対向エンジンとなります。
V型エンジンには派生形として、左右の分けられたシリンダーを二列にしてあるW型エンジンというものがありますが、これはV型エンジンと同じと扱っていいと思います。

さてシリンダーの並び方によってなにがちがうのかということですが、エンジンというのはピストンの上下によって回されていることになるのですが、シリンダー内で爆発が起こり、その力でピストンが下がり、それをコンロッドで伝え、クランクシャフトを回し、その反動でまた上がってくるという形をとります。
これはエンジンの設計やクランクシャフトの形状によって、若干違いますが、一方向から押されて回るのが直列エンジン、多少の角度をつけて二か所から押されて回るのがV型エンジン、左右両方向から押されて回るのが水平対向エンジンといった形になり、どれが一番クランクシャフトを回しやすいか、スムーズに回せるのかといったことを考えるとエンジンの性質がわかると思います。
そして更にシリンダー内で爆発が起こりその反動も伝わるわけですから、シリンダーの位置によって振動の傾向も変わるということです。

それからエンジンというのは大きなものでそれをどうやって収めるのかということでデザインまで変わってくるものです。
そういったことからもエンジンの形状というものが影響してきます。
直列エンジンは高さは出るが幅が狭い、V型エンジンは高さも幅もそこそこ出るが直列エンジンより低くできる、水平対向エンジンは高さは非常に低くできますが、その分幅がやたらと出るということになります。
バランス的にはV型エンジンがいいと言うことになりますが、部品を2つ用意しなければならないということでコスト面でデメリットが出るため、安く作ろうという車にはなかなか搭載できません。